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原発余命8年

 あの東日本大震災から6年がたった。同時に福島原発事故からも6年たった。
震災の復興は着々と進んでいる。しかし、原発はそうではない。立ち入り禁止区域が解除されても多くの人は戻らない。そして原発事故の収束はまだまだ先の話であろう。

 

 原発の問題は、福島だけでは無い。鹿児島県薩摩川内市にある川内原発は、40年ルールに則れば2025年には1、2号機共に廃炉にしなければならない。解決策は私が思いつく限りで3つある。
 1つ目に稼働期間の延長がある。だが、あくまで延長だ。また『二十年を超えない期間であつて政令で定める期間を超えることができない。』(核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律より) と定められている。20年とは限らない。その半分の可能性もある。また、原子力規制委員会の認可が降りなければならない。降りなければ廃炉だ。結局のところ延長してもしなくても、次の1手を想定しなければならない。
 2つ目に原発の新設だ。原発の安全対策は進んでいる。旧来の原発を稼働させるよりも、新設して最近の安全技術のもと稼働させた方が安全なはずだ。だが、原発の新設は波紋を呼び、反対意見が強いだろう。もはや事故の起きた過去を忘れさることは出来ない。納得のいく説明無しに実現は難しいだろう。
 3つ目に、先ほど述べた通り廃炉だ。
 時間が無いわけではない。8年もある。今から議論を深めれば、最善の解決策が出来るはずだ。

 

 しかし、この6年間、原発に対する意識、議論は深まって無いように思える。特に"原発いじめ"の報道はそれを象徴している。原発事故を起こせば、取り戻せない膨大な損害を生む」 それは国民の皆が痛感したはずだ。だからこそ、それを踏まえて原発を稼働させるならば "原発を皆で支え、背負って行こう" そのような意識を持たなけれならない。そして"原発いじめ" は、その意識が無いことを象徴している。

 この報道で多くの人はどう思っただろうか、原発の無い地域に住む人は「なんて酷い人がいるもんだ」と思っただろう。だが、原発のある地域に住む人はそうではない「事故が起きれば、次は自分の番だ」そんな不安が芽生えるはずだ。

 

 だからこそ、今後は原発に対する意識、議論を深めてほしい。その果てに稼働か、廃炉か、原発の新設か、正解があるわけでは無い。だからこそ議論し、最善が尽くされることを私は願う。